昨年末に、突如、放課後児童会(学童保育)を2022年度(令和4年度)から民間委託する市の方針案が持ち上がり、しかも2月1日からいきなりパブリックコメント実施予定というとんでもない内容。この方針素案について、1月13日の議会全員協議会で初めて報告がありました。
2019年2月策定の「市長戦略」で、民間活力の導入について「放課後児童会等の検証」とひとこと書いてありましたが、その後一度たりとも議会に「検証」の報告はなく、審議会等での検討もないまま、いきなり民間委託を提案するという異常な進め方です。(しかも、「素案」を読んでも「検証」らしき記述もない!)
12月23日の放課後児童会運営委員会で、初めてこの方針を聞いた保護者のみなさんが驚き、年末年始の休みを返上して「拙速な議会提案は見送り、十分な検証を」と必死に、市や議員各会派にも要請に回って来られました。
全員協議会では、公明党、市民クラブ、共産党、会派無所属の多くの議員から、「議会で初めて説明したばかりで2月からパブコメとはあまりにも拙速、保護者が不安に思われるのも当然」「検証の結果をまず示すべき」「コストの比較さえ示されていない」「民間委託を隠した保護者アンケートは取り直すべき」「この素案では(民間委託がよいという)エビデンスがない」など、批判が続出、噴出。担当部長も「何が何でもこのスケジュールで進めていくものではない。後ろ倒しすることも検討する」「検証内容などを素案に盛り込んでいく」「保護者に丁寧に説明していく」と答弁せざるを得ませんでした。
この議会での批判をうけ、まだ正式な報告はありませんが、2月のパブコメ実施は当面見送りとなるようです(当然です!)。
保護者や関係者のみなさんの切実な訴えが議会にも広がり、2月からのパブコメ突入はひとまず止めることができました。
しかし、市・教育委員会は、素案をいくらか練り直して、再度提案してくる構えです。ほっとしてはいられません。
我が家の成長した2人の息子たちも放課後児童会でお世話になり、指導員の先生方には本当に丁寧に成長を支えていただきました。安心して通える放課後児童会がなければ、子育てしながらの議員活動もできなかったかもしれません。
交野がせっかく直営で努力して積み上げてきた放課後児童会の良さを、なぜいま手放さなければいけないのか。子どもたちが安心して放課後を過ごせる直営の放課後児童会を守れと、私も引き続きがんばります。