ご近所の72歳のおばあちゃん。
事情があって、母親代わりとなって3人のお孫さんを育てています。
お孫さんは、大学生と、高校生が2人。学費が大変だといつも嘆いておられます。
そのおばあちゃんが、「奨学金の申し込み方が分からない」と困って、書類を持ってこられました。
高校3年生になったお姉ちゃんの学生支援機構の奨学金予約です。
私もその説明書を読んでみましたが、これが案外難しい。しかも、インターネットでしか申し込みできないようになっています。パソコンのない家庭はどうすればいいのでしょう?
さらに、最後には、「個人信用情報の取り扱いに関する同意書」というのがあって、これに署名・捺印して出さないと、奨学金の申請ができないようになっています。
奨学金の返済を延滞すれば、「ブラックリスト」にのせて、金融機関に公開するということの「同意」です。奨学金が、完全に借金と同じ扱いになっていて怖いですね。
さて、私は先の3月議会で、交野市の奨学金制度について質問しました。
交野では、高校生には年間4万円(月約3300円)、大学生には年間6万円(月5000円)の貸付制度があります。いま、日本の学費は世界一高く、大学の授業料は年間60万~100万以上もかかります。この高い学費に対して、交野市の貸与額はあまりにも少ない!
この貸与額は、制度ができた昭和48年から、一度も引き上げられていないそうです。
私は、「高い学費の実態に見合った額に引き上げること、また、返済の必要のない給付型にすることも検討してほしい。」と要望しました。
実は、この質問、先ほどのおばあちゃんの「家計は苦しくても、孫の将来のために、なんとか進学させてやりたい。でもどこから学費を出したらいいんや!?」という切実な声をとりあげたものです。
本来は、国が教育への支出をもっと増やし、まともな学費に下げさせることが求められています。